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アップルパイ

第3章 思い出の味。



時は経ち夕飯時も過ぎた時間になった。

彼が帰ってくる気配はない。
連絡しても出てくれない。

私は1人今日のために腕をふるって作った料理にラップをした。
彼が好きなハンバーグも冷えているだろう。

ソファーの上で体育座りをし、プレゼントと一緒に彼の帰りを待った。


待ってから1時間半…。
連絡もない。

3年だからって舞い上がってたのは私だけだったのかな?彼は1度も記念日や誕生日の日に予定を入れなかったのに・・・私、嫌われたのかな・・・
ポタポタと膝の上に涙が落ちる。

私はそのまま膝に顔を伏せた。


「レトルトのばぁか・・・」



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