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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第9章 お揃いのもの



ドアを開けるとイケメン2人が苗字を出迎えるために立っていた


「やあ名前ちゃん、気持ちの良い朝だね
君のような可愛く美しく可憐な貴方と休日を過ごせるなんて…オレは今世界で1番幸せだ」

「ごめん名前っち…オレに森山先輩は止められなかったっス…」

「お前が1人で行こうとするからだろう。オレだって名前ちゃんのお迎えに行きたい!」

「オレがエスコートするつもりだったのに…」


森山の横で唇を尖らす黄瀬を見て、クスクスと苗字が笑う。そんな彼女を見て黄瀬は「朝ドア開けたらいきなりいたんスよ!」と彼の朝から大変だった話を聞かされる


『黄瀬君も森山さんも早くからありがとうございます。』

「君のためなら早起きなんて余裕さ」

「そーそー!名前っちのためならよゆーっスよ!」

『でも、そろそろ行きましょうか』

「そうだな。いつまでも玄関先で話してる訳にはいかない」


外に出ると、適当な雑談が始まった


『そういえば黄瀬君、そろそろ誕生日だね』

「そうなのか?ついに酒が飲めるな」

「まーだ飲めないっスよー、森山先輩オレの誕生日覚えてくれてるんスか」

「女の子の誕生日は覚えられても男の誕生日は覚えられん」

「ヒド!」

『とかいって、覚えてあげてるんですよね』

「…6月18日、誕生寿司は鉄火巻きだ。寿司言葉は熱き心」

「誕生寿司ってなんスか」

「ちなみに笠松の誕生寿司はづけだ」


合コンのネタを披露する話題に花を咲かせ、森山自身の誕生寿司ははまち、寿司言葉は確信だそうだ

そんな会話をしているうちに、笠松との合流地点に辿り着く


「よう、久々」

「笠松センパーイ!お久しぶりです!」

『お久しぶりです』

「お、おう」


少しよそよそしい答えを彼女は既に知っている。蛇足であるが女性が苦手で合コンで1度やらかしてしまった話もどっかのお喋りから聞いている

そのため少しぎこちない距離感も彼女は気にせず、並んで会場へと向かった





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