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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第7章 帝光へ




彼女がの撃ったシュートがリングをくぐった時、試合終了を告げるブザーが鳴った

苗字が得点を確認してため息を吐くと、黄瀬がガバッと抱きついた。彼女の司会には、彼の後ろに緑色の頭が少し見えた




「名前っちさすがぁ!ブザービーターッスよ!」


「お疲れなのだよ。あの距離から入るとはな、褒めてやる」


『まぐれじゃない?』


「十分っスよ!練習でいくら入っても本番でミスしたらダメなんスから!」


『これ練習でしょ?』


「そーゆーイミじゃないんス!!」



黄瀬がギャーギャー騒いでいると苗字の後ろから汗だくの紫原が近づいていき、ベリッと彼から彼女のことを剥がした




「おつかれー、名前ちん暑そ~」


『うん。暑い』


「どうだった名前ちゃん、楽しかったっしょ?」


『疲れたけど、楽しかった!』


「名前がブザービーターを決めたことは驚いたよ」


「まあ勝ったのオレらだけどね~やったねバーゲンダッツ~」



紫原の言葉に黄瀬はピタリと止まる。そして赤司の方をくるりと向いた




「え、流れ的にオレらが勝ったんじゃないんスか?」


「流れ的にはな。だが点数的にはオレ達の勝ちだよ」


「もしかして黄瀬クン、点数見てなかった感じ?」


「仕方ないじゃないっスか!必死だったんスもん!」



赤司曰く、彼らは確かに点を取っていたのだが、後半に増えたため、前半多くとっていた赤司チームはシュートが減っても勝てたというのだ

言われてみれば…と考え始めた黄瀬は納得する他無く、紫原にバーゲンダッツを奢ることになってしまった

そんな彼を置いておき、苗字は汗を拭きたい、飲み物を飲みたいという気持ちからベンチに向かう



「お疲れ様です名前さん」


「お疲れさまー!名前ちゃんすごかったね!」


「あいつら相手によくやったと思うぜ」


「お前の割によくやったんじゃねぇの?」



彼らの言葉を聞いて苗字は「うん」とだけ返してドリンクを飲み、ベンチに座り「疲れたぁ…」とだけ呟いてタオルに顔を埋めた





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