第7章 帝光へ
という訳で2回目の長めの休憩時間に彼らはコートに立った。ジャンプボールはせず先程同様苗字のためのハンデということでボールは彼女に渡された
誰に渡すか迷った末、彼女は先ほどの試合と同じく緑間にパスを出した
彼も同様にまた3Pを撃とうとしたのだが、バンッ!と紫原の手によって叩き落とされた
「うっわー…えげつねェ…」
「ミドちん、今日の占いはどうだったのー?」
「…悪くないが、良くもないな」
「ふーん…ま、なんでもいーや」
「おい、お前から聞いたんだろう」
「別に?聞いただけだし」
どこか険悪な雰囲気に慣れてないものは顔をほんのり青くする。まあキセキ達は彼らのこの様子はよく見てきた慣れたものである
勝手に白熱してる彼らは放っておき、ボールをコートに入れるようにと観戦している黒子が苗字に言った
先ほどの紫原によって叩き落とされたシュートを思い出した彼女は黄瀬へとボールを投げる。彼はそれを軽々キャッチし、ニッと笑った
「勝負っスよ赤司っち!」
「おや、オレともやるのかい?」
「もちろんっスよ!」
闘争心を燃やす彼らを見て高尾はケラケラと笑っていたが、苗字は先程のをことを思い出し顔を青くさせる
その思い出す間に黄瀬と赤司の駆け引きは始まった。1歩先の動きを見る眼を使い、模倣し、味方さえも騙されるようなフェイクを入れていく
だがスパッと赤司が黄瀬のボールを弾いた
「あ!」
「赤司ナイス!」
転がるボールは高尾が拾い、そのままドリブルで攻め込みレイアップシュートを決めようと跳ぶ
しかしそのボールは気づいたら転がっていた。緑間が彼のシュートをブロックしたからというのは転がるそれを見ればすぐに理解出来る
そのボールは苗字がすぐに拾い、緑間に返される
彼は素早くシュートモーションに入り、ボールを放った
「くっそ!」
3年間同じコートで、またはそれに加え3年敵ではあるけれども彼のシュートを見ていた彼らはすぐに入ることを確信する
やはりボールはリングを掠りもせずに潜り、コートの端からでも決まったシュートに後輩達は歓声をあげた