第7章 帝光へ
「いきなりかよ!ったく相変わらずムカつくぜ」
「ですが火神君なら緑間君を止めることが可能ですし、黄瀬君と青峰君なら互角か…どうか
名前さんのことはボクがマークするとしたら…勝てると、思うんですけど…」
「どうだっていいからよ、とりあえずボールよこせ」
ボールは黒子から青峰に渡った。ドリブルする彼の前には黄瀬が立ちはだかり、現帝光バスケ部員達は「おお!」と声を上げてその戦いにワクワクしていた
少し下がって黄瀬の様子を見てからいっきにチェンジオブペースで抜こうとした。が、黄瀬はその青峰の前に立った
ニッと笑った青峰は反対から黄瀬のことを抜き、そのままドリブルを続けてダンクを決めた
「もー!悔しいっス!」
「だらだら言ってないで再開させるのだよ。苗字」
『は、はい!』
緑間からボールを受け取った苗字の前には黒子が立っていた
彼の真剣な顔付きに、手を抜いてないのだと理解した彼女は嬉しさを感じながらドリブルを始めた
「…さすが名前さんですね。ですが…」
苗字の持つボールに向かって手を伸ばした黒子を避け、彼女は黒子をなんとか抜かした
そんな彼女を止めるためすぐ近くにいた青峰か前に立つ。さすがに彼女に青峰を抜かすことは不可能だと判断する
この距離からでは、幾ら何でもシュートも無理だと思った彼女はパスの相手を探す。すると青峰のマークから外れた黄瀬が腕を振っていた
「名前っち!こっちパスっス!」
「させっかぁ!」
1度緑間に見たが彼は火神のマークが外せていない。それを確認した彼女は腕を振る黄瀬へとパスを出した
『涼太!』
完全に、何となくだった。自然に口からこぼれ出たと言うのが恐らく正しい。その呼び方はコートの中、外関わらず皆が呼び方が違うことに気がついた
中でもそう呼ばれた黄瀬はとても動揺していた