第7章 帝光へ
彼らを見送り、全面コートの使われていない半分の所で黄瀬と緑間からバスケのルール、ドリブルとシュート、パスの仕方などを教えて貰っていた
「やっぱ名前っち上手いっスねー!」
『…そう?』
「そこでシュートなのだよ」
『え、ほっ!』
「ほら入った!その距離から入れられるなんてなかなかっスよー!」
「オレが教えているのだから当たり前なのだよ」
「もー!素直に褒めたらどうっスか緑間っちー!!」
ギャーギャー騒いでいると3on3の勝負がついたのか、半面コートに6人が入ってきた
どうやら勝負は赤司と紫原、高尾チームの勝利だったようで、火神と青峰は悔しそうな表情をしたいた
「赤司と紫原のコンビやっべーな!くっそ、後でもう一回だ!」
「…高尾君せいで、ボクも全然動けませんでした」
「そう言ってもらえるとやりがいがあんねー、ははっ」
「高尾の鷹の目のおかげで完璧に黒子を封じることはできた。あとの火神と青峰はオレと紫原で十分だったからな
良い仕事をしていたよ高尾」
「うっわー、素直に褒められるとそれはそれでこえー…」
「買ったからバーゲンダッツね~」
「…うっせ」
どうやら先ほど負けた黒子達3人チームが黄瀬と緑間、苗字のチームと戦うことになっているようで、黄瀬が3人に「ぜーったい負けないっス!」と指を指して宣言していた
しかし緑間に「人に指を指すな」と怒られ、黄瀬は不満そうに「はーい…」と言いながらボールをついて、コートに立った
「あ、ボールはそっちからでいいぜ。ハンデだハンデ」
「ハンデってなんスかー!」
「名前さんは女性で、一応初心者です。その点のハンデですよ」
「名前より黄瀬にハンデを与えてやるべきなのだよ」
「緑間っち味方か敵かどっちなんスか!?」
「味方なのだよ」
「いいから早く試合しようぜ!」
火神の催促でボールはまず黄瀬から緑間に渡った。そしていきなり、緑間は3Pシュートを撃った。なんとも大人気ない
それを火神が止めようとするも遅く、緑間の手からボールは離れてゴールを潜っていた