第7章 帝光へ
「動きが遅いぞ!先を読め!」
キセキの世代の指導によりどんどん動きがよくなっていく後輩を見て彼女はどこか嬉しさを感じる。彼らは良いものの後輩たちの体力がまた限界に近づいてきたのである。あれから一時間は経ってはいなかったが、長めの休憩をとることに真田は指示を出した
長めの休憩にキセキ達は「3on3で勝負しよう」という話になっており、それを見ている楽しそうな気持ちを顔にも出している彼女の隣へと、真田が立った
「面白いか?」
『はい。とっても!』
「混ざったらどうだ」
『え?』
「中学の時、よく混ざっていたんだ。かなり良い動きをしていてな…あの人数だと1人足りないだろう。どうだ?」
『え、ええと…』
「名前っち混ざるんスかー!!オレ名前っち欲しいっスー!!」
「はぁ!?なに言ってんだ黄瀬!」
「だってオレのチーム緑間っちと2人じゃないっスかー!」
「…確かに、黄瀬と2人だと負けるかもしれんな。。むしろオレ1人の方が勝てる気がするのだよ」
緑間にそう言われてしまった黄瀬は「ヒドッ!!」との前で泣く真似をしたのだがそれを無視して高尾は「でも真ちゃん名前ちゃんが入るのうれしーだろ?」と茶化されていた
しかし図星なのかメガネのブリッジを上げながら「嬉しいわけないのだよ!」と否定していたが、それはある意味肯定を示していることにおそらく彼は気づいていない
「何でも良いからよ、早く始めねぇ?」
「青峰君の言う通りです。休憩時間はそう長くありません」
「何でもよくないっスよー!超「じゃあまずオレ達と黒子達のチームで戦おうか。その間黄瀬と緑間で名前にルールなど教えておくといい」」
「…了解ッスけど、無視しないで欲しいっス」
「名前ちゃーん、よーく見ておけよ?」
「高尾ちん、勝ったら峰ちんにまいう棒奢ってもらお~」
「え~…安くね?」
「じゃあバーゲンダッツ」
「おいおいいっきに25倍かよー」
ケラケラと笑う高尾は赤司と紫原と3人で作戦か何かを話しながらコートへと歩き、反対コートへ向かう黒子、火神、青峰はPFの2人で言い合いをしていた