第7章 帝光へ
「2年生の時はオレと黄瀬ちんと同じクラスだったかな~」
『あ、そう言えば黄瀬君が3年間同じクラスだって言っていたっけ…』
「オレも名前ちんと2年間同じクラスだったんだけど~」
「それを言うならオレと名前も合わせれば2年同じクラスだったんだが」
「みんな3年生の時に同じクラスになってるんだから当たり前でしょう」
「黒子の言うとおりなのだよ」
彼らの謎の言い合いに参加しないのは同じ学校になったことのない高尾と既に親友の座を奪い取っている桃井で、当の本人は窓から外の様子を見ており、協調性の欠片も見つけられなかった
しかしその謎の言い合いに火神突如「それならオレは高校3年間一緒だったし、黒子は4年間一緒なんじゃねーの」と爆弾発言を落とした
「…高校3年間?」
「卒業アルバムで全部苗字いたからな、黒子が一番なげーんじゃねぇの」
「それなら赤司君小学生から一緒だからもっと長いんじゃない?」
「…そうだな」
「えー、それずるくなーいー?」
「ずるくない」
外を見ていた苗字は戻ってきて、赤司に「私、2年生の帝光祭は何をしてたの?」と問い掛けた。それによって言い合いはピタリと止まり、結果的にはさすがというべきか赤司の勝利となった
彼女の問いかけに赤司はポケットに入れていた携帯を取り出し。彼女へとある画像を見せた
『わ…これ、ウェディングドレス?』
「そーそー、確かオレもドレス着たんだよね~」
『髪の毛茶色なんだねぇ…すごい、これ中学2年生の時の赤司君と私?』
「そうだな」
「確か苗字のクラスは、縁日だったか」
「艶仁知~艶やかなる新しき愛と知性をあなたに~だったっけ?」
「高尾君なんで知ってるんですか」
「遊びに来て衝撃的だったからに決まってんだろー」
まあ確かに縁日と聞いてああなる理由は普通はわからないし、衝撃的だろう。と共感できた黒子は「そうですね」と返し、次になんの話をしようかと自分が彼女と一緒に過ごした思い出をひたすら振り返っていた