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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第49章 答え合わせ




『はあ…あたし色んな人の優しさに助けられてるな』

「感謝しろ」

「ああ。今度は僕の願いを叶えてもらおうか」

『…特にこの2人には助けられてるから何も言えないなあ』


黛を選んだのは赤司であって自分ではない

それでも黛が今回も元旦も協力的だったことは間違いないので、回らない寿司を奢れでも高い焼肉連れて行けと言われても、好物のくさやを作れと言われてもやるしかないと苗字は気合を入れる

そして目の前の赤司が今回かくれんぼをさせたとしても、この世界に呼び寄せてくれたのは彼だ

とりあえず現実世界に戻ったら菓子折りでも持っていくべきかとよぎったが、ふと目の前に赤司はこの世界から出られるのか疑問が浮かぶ


『征十郎ってここから出られるの?』

「基本出られないね」

『夏祭りにモブみたいな子供の姿でいたのは?』

「あれは特殊だ。もう出来ない」

『向こうの征十郎と入れ替わるとかは?』

「もう1人になってしまった。彼の中に僕は残っていないからそれも出来ないね」


じゃあどうやって彼の願いを叶えればいいんだと疑問が浮かぶが、当の彼は高校時代に見たことない笑顔で笑っている

勝利の重圧から解放されて表情豊かになったのだろうかと推測していると、黛が溜め息を吐いてから聞きたいことがあるのか赤司に向かって口を開いた


「コイツが見つかったってことは、苗字もお前ももう夢に出てこないってことでいいんだな」

「そう捉えてもらって構わない」

「毎回夢に出てくるせいで疲れが取れねえんだ。もう出てくんなよ」

「ああ。正月は悪かったね」


彼がそう言った瞬間、今度は黛の身体がキラキラと光りだす

黛自身はよくあるアニメの変身シーンみたいだと様子を伺っていたが、先ほど藍色の苗字が消えていったのと同じような白い光に消える合図なのだろうと苗字が察した


「千尋ともお別れの時間のようだね」

「誰かが出てこないおかげでようやくゆっくり寝れるな」

『あたしの意思じゃなかったんですって』

「千尋」

「…何だよ」

「礼を言うよ。また」

「ああ、またな」


黛が珍しく微笑んだと思った瞬間、彼の姿が透けて白い光と共に消えていく

先ほど彼女の光は青色だったが、この色の違いに意味はあるのだろうかと考えながらその光景を見送った





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