第49章 答え合わせ
「じゃあ私行くね。赤司君と仲良くして」
『え、そんな、急に!?』
「あ!この赤司君じゃないよ?元の世界の赤司君!」
「僕とは仲良くしなくていいという意味か」
「だって赤司君もっと優しくてあげればいいのに、厳しいんだもん」
驚きながらも同一人物から生まれたはずなのに、話し方もまとう雰囲気も違うんだなと考えている苗字を透け始めた藍色の苗字が視界に入れながらふんわりと笑う
赤司のことを厳しいと言ったが、それが優しさ故なことを元旦の夜一緒に願いを叶えるために動き始めた時から知っていた
上手くいって良かったと握っている手紙の束に微笑みかけてから、彼に巻き込まれた黛と願いを叶えられた苗字に笑いかける
「じゃあね私、黛さん」
「ああ」
『…ありがとう!』
来た時と同じように青色の光とともに消えていった彼女は終始笑っていた
元旦に消えたくないと嘆いていたのは記憶に残っている。きっと今だって消えたくなかっただろうと彼女の優しさをかみしめていると、赤司が苗字の隣に立つ
「彼女は僕とは違う。1人から2人に分かれたわけではないから居場所がなく、1つに戻れるわけでもない」
『…どういうこと?』
「恐らく彼女とはもう会えないね」
出会ったばかりでまともに会話も出来なかったことは悔やまれるがしょうがない
会いたくなったらきっと色んな願いを叶えてくれている赤司なら何とかしてくれるだろうと、目の前の人物に無茶ぶりを考えながら青い光が完全に消えるのを見守った