第47章 どうやって帰る?
しばらくみんなで夕焼けを見るが、影の位置が少しズレても周りが変わるわけでも姿が戻るわけでもなかった
「喋ってても何も変わんねえな」
「早く戻って酒飲みてぇな」
『その姿で言うとめちゃめちゃやばいですね虹村先輩』
「戻れないの焼きそばがないからじゃないっスか?」
「そんなものが関係あるとは思えないのだよ」
「リョータが言ってる焼きそばってなんだ」
「青峰君と黄瀬君が2年連続あまっている焼きそばを買ってきて、ここで食べました」
「美味しかったよねーあの焼きそば。お腹空いたなー…」
今から買いに行くかと話題に出るが既に片付けを始めているお店が多い
いつかのように余っているのを大盛にしてくれるかもしれないがどうだろうと笑っていると、赤司がこの場所に見切りをつけたのか後方にある扉に向かって歩始めた
「ここは出口ではないみたいだね、行こうか」
「つーか1回教室戻っていいか?片付けあんだろ」
「劇は片付けなくて楽だな」
「だからあの担任は劇をやりたかったんだろうね」
『思春期には思うところあったけど』
「オレあの先生に王子やらされて大変だったっスけど!」
「上手く逃げないからだよ黄瀬」
雑談をしながら虹村は教室に戻るため、他のみんなは出口を探すため運動部とは思えないほどのだらだらと屋上を出る
赤司が扉を押さえてくれているのでお礼を言いながら彼らに続いて苗字が出ようとすると、何もないはずなのに何かにおでこをぶつけてしまった