第47章 どうやって帰る?
夏祭りだったはずが白雪姫の世界におり、眩しい光に包まれたと思ったら今度は目の前に赤司の顔がある
さきほどの白雪姫の世界は正夢だったのかと考えていた
そんな矢先、夢の中と同じ台詞を言われたのでやはり正夢かと思ったが、高尾から聞いた話を思い出し舞台袖に移動しながら彼女は脳を整理する
『和成が言っていることが本当になってるのは理解した』
「名前ちゃん!」
「記憶戻ったんスね?!」
『戻ったっていうよりかは…いや、とりあえずこの場をやり過ごさないと』
舞台の袖に移動するとクラスメイトが手を叩いて彼らのことを出迎える
彼らを見ているとこの3か月間の記憶がぼんやりと蘇ってくる。自分の知らない自分の記憶が蘇ってくるのは2回目のため驚きもせず、ハイタッチを求めている魔女役や狩人役と手を合わせた
「赤司様!あの持ち上げる演出良かったよー!」
「ていうかホントにちゅーしてたよね?ね?!」
『してない。寸で止めてる』
「いやーでもまさかお姫様抱っこするとは思ってなかった。いい演出だった赤司!」
「ああ。それなら良かったよ」
絶対ノリと勢いでやっただろうと赤司のことをジト目で見ながら衣装から着替えるため体育館を出る
しばらく歩いたところで高尾と虹村が話しており、こちらの存在に気が付くと待っていたのか片手を上げた
「悪くねえ劇だったな」
「やっぱ人の姿最高だなーっと、この話して大丈夫だった?」
「大丈夫です」
「はー…お菓子食べたい…こっちでは時間経ってないのに1週間くらい食べてないような気分…」
「向こうで過ごしたの3日だけなのだよ」
「いやでもあほみたいに長かったわ」
それはやることがなくて暇だったんじゃないかと、小人だった彼らや鷹になった彼を思い出すと笑ってしまう
何であんな世界に連れて行かれたのかは分からないが、面白いものを見せてもらったと笑いながら更衣室に向かった