第47章 どうやって帰る?
「オレそろそろ元の世界戻りたいんだけどー」
「この小さい姿だと不便っスもんね」
「オレも流石にこの鳥の姿は勘弁だわ」
「ボクもこうくしゃみが続くのは…っくしゅ!」
「…オレもこの服から着替えてぇ」
確かに電気がないこの世界は不便極まりない。現代っ子なのでスマホをいじりたい気持ちもあるし、早く元の姿に戻りたい気持ちはみんな一緒だ
ただこの世界に迷い込んだのは苗字を探しに来たからであって、彼女を見つけ起こした今どうすればいいのかと首を傾げる
「苗字が起きた今何すりゃこの世界は終わるんだ?」
「たしかに。このあと何だったけか緑間」
「オレたちの台本だと王子が姫に求婚するのだよ」
「絵本だと隣の国で王子様と幸せに暮らしたって終わるよね」
「とりあえず求婚してみようか」
『ノリ軽いな?』
求婚なのにこんなテンションでいいのかと思っているが周りはそうでもないらしい
横にいた赤司が跪き、苗字の手を取る
そこまでやるのかと驚いたのか動悸が早くなるのを感じていると、照れもせず彼は口を開いた
「美しい姫、どうか私と結婚していただけますか?」
台詞を言っているだけだと分かっているのに、なんだか頬が熱くなる
教えられなくても台詞は分かっているのに緊張しているのか喉から声が出てこなくて、やっと出てきたのはいつもより高い声だった
『は、い』
苗字がそう答えた瞬間に世界が輝きだす
いやもうどういうことだとツッコミが追い付かないまま赤司を見ると嬉しそうに笑っており、照れて視線を逸らした瞬間に世界は眩しい光に包まれた