第46章 白雪姫
「オレがいるなら高尾もどっかいるんじゃねえの?」
「高尾は狩人役をやってるのではないでしょうか」
「それならオレ継母じゃね?」
「白雪姫側じゃないのに加えて性別が違うからじゃないですか?」
「なんでもいいけど中学に戻ったりどうなってんだよマジで…」
そこは気になるが答えが出るものでもないだろうと赤司は自分の勘の信じて足を進める
熊や狼など出てこないことを祈っていると、聞こえてきたのはなにかが風を切る音
上を向くと鳥がその場でホバリングをしていた
「あ!いた赤司―!あ!虹村さんも一緒っすか!!」
「その声…高尾か?」
「待ってください今下ります!!」
「下りる?どこから…うわっ!!」
目の前に大きな鳥が下りてくる。先ほどの声と発言から目の前に下りてきたのは高尾なのか違うのか、様子を見ながら彼に一歩近づいた
「高尾…高尾なのか?」
「どーも!高尾和成クンです!なんか知らねーけどオレ鷹になっちゃって!」
「高尾は狩人かと思ったんだが…そうか」
「いやオレもな!起きたら鳥になってるからびっくりよ!」
「他のみんなは一緒かい?」
「名前ちゃんは姫、あとは小人。みんな一緒にいんぜ」
「それは良かった」
「ただ名前ちゃんはもうりんご食ってる。だから赤司、お前のこと探しに来た」
一瞬驚いた表情をした赤司だが、すぐに真剣な表情に戻る
この短い言葉だけで理解出来るんだからさすが赤司だと考えた高尾は彼らを案内するべく翼を動かし再びホバリングを始めた
「案内してくれ高尾」
「任せろ!そんな重そうな服着てるけど平気か?」
「余裕だ。虹村さん、いいですか」
「ったく、手がかかる後輩だな」
「ありがとうございます」
ジャラジャラと胸元や肩に付けられた金具が音を発する
なんでこう装飾品が多いのかと疑問に思いながら先を行く高尾についていくと、可愛らしい家とその前に小さな何かがいるのが視界に入って来た