第42章 せっかくだし遊びに
コピーを終えて気を引き締めながら戻ると、UFOキャッチャーを前にした赤司を挟むように苗字と紫原が立っていた
場所的に赤司がプレイしているのかと寄ってみるが誰1人として気付く様子はなく、仕方なく青峰が話しかける
「おー赤司、取れてんのか」
「赤司っちっスよー?当然じゃないっスかー、みーせて…て」
「青峰と黄瀬か、すまない。紫原頼んでいいか」
「うん。いいよー」
「…何だその量のお菓子は!?」
「赤ちんがとってくれたー」
クルリと振り返った紫原の腕には個包装のお菓子や箱に入ったお菓子が大量に握らている
筐体には「賞味期限間近!サービス品!!」と大きい文字で飾りつけされているがどうやったらその量をこの短時間で取れるのかというくらい山になっており、彼のカバンからもそれが飛び出していた
「6プレイでこんなものか。どうだい紫原」
「ありがとー赤ちん!」
『あー紫原屈むとこぼれるよ。取る取る』
屈んだ苗字がお菓子を取るため腕を伸ばし、全部取り切った彼女は立ち上がって紫原に渡した
『はい紫原。これで全部』
「ありがと~わーめっちゃお菓子あるじゃーん」
「紫原君あっちに袋あったからもらってきました」
「黒ちんもありがとー助かるー」
黒子が広げている袋の上で紫原が両腕を話すとすごい速度でお菓子が落ちていく
受け止めながら筐体に書かれた料金を見ると500円で6プレイと書いており、一体どういう方法で赤司がこの量のお菓子を取ったのかが気になった