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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第40章 ここってもしかして





全員が着替えて校門に向かうと、見たことある人物が暇そうに立っている

ただこちらに気が付くと組んでいた腕を解き片手を上げ、揃っているメンバーを見て笑っていた


「おお、黄瀬がいるっていうことはそういうことでいいんだな」

「キャプテン!っていうことはキャプテンも記憶あるんスね!」

「まだ主将じゃないからやめてくれ」

「んだよ…虹村サンも記憶あんのかよ…」

「なんだ灰崎その言い草は。忘れててほしかったっつーことか?」


にこにこと灰崎に話しかけるが、その笑顔の裏には般若が見えて彼の顔が青くなっていく

そんな彼の態度に満足したのか、表情を戻した虹村は彼らの中に女子が誰もいないことに気が付き、セット扱いされていた赤司に問いかける


「苗字は?」

「名前は当時のままです。オレたちのような記憶はありません」

「そうか。今日は?」

「さつきと先に帰った。居たらオレらの話進められねえしな」

「分かったらでいいが、高尾と火神は?」

「火神君はいるとしたらアメリカですね」

「高尾はどこかにいると思うが、連絡先が分からないのだよ」


この頃は緑間はおろか苗字すらも接点がない

高尾の通っている中学にでも行けばいいのかと悩んでいると、バスケをしてお腹が空いたのかお菓子を食べようとしている紫原が振り分けテスト前の出来事を思い出す


「あれ~赤ちんさっき連絡とってなかったー?」

「赤司君中学の頃から高尾君と接点あったんですか?」

「ないよ。電話番号を覚えていたからかけただけだ」

「なんで覚えてんだよ!」

「変わってなくてよかったね〜」

「赤司ならあり得んな…どうすっか、ここでこのまま話すか?」

「マジバは~?」

「中学生にそんな金ねえだろ」

「黄瀬、金」

「まだモデルしてないから持ってないっス!つか青峰っちオレのことなんだと思ってんスか!」

「黄瀬も青峰も落ち着け。まだ暑くもねえし公園とか行こうぜ」


虹村の言う通りだと歩き始め、赤司が高尾に場所の連絡をする

今と変わらない明るい声が電話の向こうから聞こえてきて、緑間が本当に若干だが笑っていた






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