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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第36章 花札





「オレと名前はスタンプラリーに出ていて劇には出なかったんですけどね」

「…そうかよ」


どうせ優勝したんだろうと想像する黛の考えは大当たりである

目の前にいる赤司は何かを考えこんだまま動かず、また電車が過ぎ去っていき、気が付くと彼は何かを数え始め指を折っていた

何かに気が付いた赤司は折っていた指を戻し、落としていた視線を黛に向ける


「ピースが揃ったかもしれません」

「どこに行くんだ?夢の国か?」

「…恐らく帝光かと」

「もう行ったんじゃなかったのか」

「ようやく役割の意味が分かりました。役割ではなく、役だったんだと思います」

「…は」

「やはり行動するなら、みんな一緒が一番ですね」


赤司の言っていることはいまいち分からないが、分かろうとするつもりもない

カバンからスマホを取り出し誰かに連絡を取り始める。すぐにくる返事に彼は嬉しそうに微笑みかけた


「これからみんなで集まりますが、黛さんも参加しますか?」

「行くわけねえだろ」

「だと思ってました」


赤司のスマホが震え続けのを見た黛が、あいつらはどれだけ暇なんだろうかと溜め息を吐き立ち上がる

ちょうど電車が来るアナウンスが来たのでその電車へ乗り込んだ





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