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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第36章 花札





目的地まで歩いていこうと家を出たが、途中まで歩いたところで汗が噴き出てきてこれは危ないとバスに乗った

涼しい快適な気温の社内で揺られていると目的地へとたどり着き、バスを降りればまたもわっとした空気が彼を襲ってくる

手で仰ぎながら敷地内に入って歩いていると、一時期父親と同じ病院に入院していた人物が花壇に植えられた花を見ていた


「木吉」

「お、虹村、どうしたんだ?」

「いやそっちこそ」

「オレか!コスモスが咲いてないか探してたんだ!もう少しで咲きそうな蕾はあるんだがな」

「そっちじゃねえ、なんで病院にいるかだ」

「ああ!今リーグ戦で全力でバスケしまくってるからな!またヒザ壊さないように定期的に通ってるんだ」

「なるほどな」

「虹村はあれか?」

「ああ。苗字探しにな」

「黒子から聞いてるよ。まだ見つからないらしいな」

「ったくどこ行ってんだ…」


木吉もコスモス探しは諦めたらしく、立ち上がり虹村の横に並んで歩き始めた

予約した時間より早いから花壇を見ていて、そう言えば秋だしコスモスないかなと探し始めたと彼は語っていた。こんな暑いんだから中に入ればいいのにと虹村は考える

雑談しながら院内に入り、売店で飲み物を購入し歩くとすれ違った人物が足を止めた


「鉄平君?」

「お、おおお!花札のおじいちゃん!元気か?!」

「元気じゃ。隣の子は?」

「虹村、オレが入院してた時花札を教えてくれたおじいちゃんだ」

「ああ、初めまして虹村です」


不思議な雰囲気のお爺さんに何を考えているか分からない目で見つめられ、どうするべきかと困っているとそのまま彼は話始める


「花札やるかい?」

「え、いや、ルールわかんないんで」

「やろう虹村!楽しいぞ!!教える!!」

「若い子が増えて嬉しいのう」


彼らについていくと歓談している人もいるロビーに座らされ、お爺さんが花札を持って戻ってきた

正面に座った彼と隣に座った木吉の説明を聞きながら花札を始め、和やかな雰囲気の中時間は進んで行く







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