第35章 なんでいる?
「ボク名前さんと一緒にいるので、火神君思う存分波に乗ってきていいですよ」
「あ?そりゃまあ、助かるけど」
「名前さん、ボクと一緒でもいいですか?」
『うん。見てるだけってちょっと飽きちゃうね。話す相手がいると助かる』
「苗字が見たいっつったんだろーが!」
「以外と面白そーじゃん、それ貸せよ火神」
「あっちのレンタルで借りて来いよ」
「あー?めんどくせーな」
「レンタル出来るとこお菓子売ってるー?」
『その近くにコンビニあったよ』
「じゃあそこでお菓子買ってこよー」
なんと自由度の高いメンバーだと笑いながらショップとコンビニへ向かう灰崎、紫原を送り出し、黒子と2人並んで海へ向かう火神を見る
横にいる苗字に聞きたいことがあり横を向くと、嬉しそうだけど悲しそうにも見える何とも言えない表情をしており
一瞬聞くのをためらったが、周りに人がいては出来ない質問のためそのまま苗字に投げかけた
「名前さん、ボクたちがここに来ること知ってましたか?」
『…うん?何で?』
「急に現れたのに驚いてなかったので、知っているのかなと」
『ふふ、黒子君は察しがいいなあ』
やはりそうかと黒子の中で何かがストンと落ちたような感じがする
だがわざわざ火神が教えたような感じではないと疑問に思っていると、耳のあたりに手を当て何かを確認した彼女が話を始める
『2号がね、今どうなってるか教えてくれるの』
「2号が?」
『ああ、喋る2号の方だよ』
たまに話題に上がる喋る2号に自分は会ったことがない。何か条件があるのかと考えたがそもそも会っている人物に統一性がなさすぎると推理を諦めたことは最近の記憶だ
あとは火神が「役割があるらしい」と言っていたことを思い出し、答えてもらえるか分からないが彼女に問いかける