第25章 進級と遭遇
「おっけー予定あけとくわ!真ちゃんが行かねーって言っても連れてくからな!」
『緑間はなんだかんだ来てくれるよ』
「ま、そーだろうな」
『みんなに連絡してみるよ』
スマホを取り出した彼女はポスターの写真を撮ってそのままグループに「花火大会一緒に行こうよ」と写真と一緒にメッセージを送る
すぐに黄瀬から「行く!」と返事が返ってきて、苗字の表情が柔らかくなるのを隣を歩く高尾は見ていた
『はは、涼太相変わらずだなあ』
「黄瀬クンの反応速度やべーよな。昔からあんな?」
『メールの返信速度なら1番かも。征十郎にも勝てるかもね』
「いざ勝負になったら赤司が勝つんだろーな」
『そんな気もする』
他愛ない会話をしながら歩く高尾は苗字を送り届けることにしたらしく、彼女の家の近くまで歩いてきた
中学生の頃ならまだ居残り練習していた時間。やんわりと断っても「まだ話してえじゃん!」と断りづらいことを言ってくる
「明日何限から?」
『2限』
「じゃあゆっくり寝られんな、あとでグループに返事しとくわ」
『うん。よろしく』
「じゃあな!寝坊すんなよ!」
『ありがと。またね』
そのまま家に入り苗字がスマホを確認すると、グループに赤司から「もとからそのつもりだよ」と返信が来ている
良かった彼も同じだったとほほ笑みながら、彼との1対1のトークルームに家に着いたことを連絡した