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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第25章 進級と遭遇





「なんか、姉ちゃんとられたみてぇ」

『どういうこと?』

「昔は名前ちゃんと気にせず遊べたからさ、赤司と付き合って自由に遊べなくなったし
なんか姉ちゃんとられたみたいだなって」

『お姉ちゃんいないのに?』

「名前ちゃん妹って感じじゃねーもん」

『確かに虹村先輩以外はみんな弟って感じするわ』

「だろー?」


ようやく残り半分になったハンバーガーに対し、高尾のハンバーガーはもう食べ終わっている

食べ盛りの彼にハンバーガーとポテト、ナゲット1つずつで足りたのかと心配しながら自分のポテトを食べていると、スマホと財布を持った彼が立ち上がった


「もうちょっと食いてえから、買ってきてもいい?」

『どーぞ』

「名前ちゃんもなんか食う?」

『ううん。大丈夫』

「おっけー行ってくるわ」


また注文窓口に向かう高尾の後ろ姿を見ながら大きくなったなと親戚のような感想を抱く

こういうところがお姉ちゃんみたいなんだろうかと1人でクスリと笑いながら、まだ残っているハンバーガを口に含んだ

そのまま食べ進めている彼女のもとに新たなトレーを持った高尾が戻ってくる

ハンバーガーとポテトと飲み物が乗っているが見え、もう1人前食べるのかと食べ盛りに驚きながら彼が席に着くのを待った


「お待たせ!ほい名前ちゃんアップルパイ!」

『なんで?!え?頼んだっけ』

「いや名前ちゃんりんご好きだし!どーかなって!」

『…ありがとう』


マジバのアップルパイは美味しいがそこまでりんごのイメージが強いかと、彼女は熱いパイを口に入れる

これも出来立てなのか彼女の口の中でホカホカのりんごが暴れながら甘い味が口いっぱいに広がり、幸せな気持ちが広がっていく


『ん、美味しい』

「マジバ美味いよなー」

『いくらだった?』

「いいよ。おまけおまけ」

『なんのおまけだ』


パイ1つくらいならせっかくだとありがたく食べ進める

出来たてなのか熱々のパイと中身のりんごなどの独特な甘さが口に広がり、思わず微笑んだ





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