第22章 おでかけ
「名前っちと一緒!やったー!」
「おお、お前らと一緒か」
「キャプテンと赤司っちって…なんで主将が2人も集まってるんスか」
「いやなのかい?」
「オレ名前っちと2人が…赤司っち、なんでもないんで、そのオーラしまってもらっていいスか」
「おや、何か出てたかな」
ボーリングの時も虹村先輩と一緒だったなと、自分の記憶とは呼べないものを苗字は思い出す
桃井の黒子と一緒に乗りたいという意見は尊重された。そして幸か不幸か相方は火神と青峰を引いている
誰が一緒になってもいいのだけれど、と考えるが周りは恋人同士が何となく目に入る。ここで2人で乗りたいなんて言ったら我が儘になるだろうなと彼女はそのまま列を進む
「何名ですか」
「2」
「え、大ちゃん!?」
「テツと2人で乗って来いよ」
「青峰君」
「火神は緑間達と一緒に乗れ、オレはパス」
珍しく気が利く青峰に周りが熱でもあるのか?という顔で見守るがそれに気が付かないまま彼はそのまま列から離れていく
乗り込んでも花が飛んでいるのがわかるさつきを見て微笑みながら、次に乗り込む火神たちを見送るがなんとも異質かつ背の高いメンバーが揃っていることに気が付いて大笑いしている高尾を見る
「何名ですか」
「4人っス!」
周りから見れば男3の女1、どういうこと?という風になるだろう。黄瀬と虹村が先に乗り込み、苗字が差し出してくる黄瀬の手を取ろうとした瞬間肩を引かれた