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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第22章 おでかけ




「はー面白かったな!」

「眼鏡がないせいで何も見えなかったのだよ」

「いやー楽しかったっスね!わ、黒子っち髪逆立ってる!」

「風の影響ですね」

「寝ぐせみたくなってんぞ」

「名前ちゃん大丈夫?降りれる?」

『…オリレル』


脳が回されたような感覚にフラフラしている苗字を桃井が支え、なんとか降りる

以前来たメンバーはこんなことあったなと当時を思い出しながら乗り場を離れるため歩き始めた


「担ごうか~?」

『いい』

「オレお姫様抱っこするっス!おいで名前っち!」

「目立つことすんなお前ら。ただでさえ目立ってんだから」

「とりあえず、いい時間だしお昼にしようか。フードコートも近いよ」

「そうだな!混む前にメシ行こうぜー」

「マジバあったよな、チーズバーガー食いてえ」

「昨日食べたばかりですよね?」


若干まっすぐ歩けていない苗字を赤司と桃井の間に挟み、フードコートへと歩く

復活まで遅いのは歳をとったからだろうかと考えたが、まだまだ若いはずなんだがとも思った

まだお昼にするには若干早い時間だが空席は少なくなってきている。2つ並んでいる6人席を見つけ、素早い青峰と黄瀬でそれぞれ席を取った


『待ってるから買っておいでよ』

「えーじゃあオレ名前ちゃんの分買って来るわ、何がいい?」

『消化にいいもの』

「おっけー!買って来るわ!虹村さん何にします?」

「お?おお…チャーハンで」

「コンビニの時と変わんねー!了解っす」

「本当に高尾気が利くな。いいやつだ」

「ボクも待ってます。火神君、バニラシェイクで」

「あいよ」

「黒子っちそれ昨日も飲んでたっスよね…」

「テツ君残るなら私も残る!大ちゃん!私パンケーキ!」

「ああ?メシじゃねえだろ」

「いいのー食べたいのー!」


そんな言い合いしながらそれぞれ食べたいものと頼まれたものを買いに行くのを見送る

カラフルな頭が散らばっていくのを見ながら、賑やかな光景に苗字が懐かしさを感じケラケラと笑っている






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