第22章 おでかけ
ギャーギャーと騒いで戻ってくるかと思いきや、意外にも静かに戻ってきた彼らに首を傾げる
「ショーゴ君いたっス」
「…灰崎君?」
「黄瀬が壁ぶつかって係員待ってたら来たのが灰崎だった」
「こーゆー短期で力仕事で走るのだと時給いいんだって言ってたっスわ」
「なんだ灰崎がいるならオレも壁ぶつかりゃよかったな」
「虹村さんが行ったら灰崎面白れー反応しそうじゃん見てえな!」
「やめろ高尾」
「いやでも真ちゃんの運転もマジ面白かったわ!初心者って感じで!」
「うるさいのだよ」
『みんな個性が出てて面白かったけどね』
「オレあんまスピード出なかったんだよね~」
「重量があると速度が出ないからね、仕方がないよ」
「赤司君は流石でしたね」
「たまたまだよ」
たまたまの割に勝ち過ぎだと思いながら彼らは移動を始める
人数が多く色々意見が飛び交うが、統率力の高い人物がいるおかげで別行動することなく彼らはアトラクションに乗る
「そろそろジェットコースターの優先券の時間じゃないすか」
「お、流石だな高尾その通りだ」
「いやこのメンバーでジェットコースター乗るとか腹痛くなりますわ!」
「オレもこいつらと遊園地くることになるとは思ってもねぇよ」
「何ならボーリングも行くと思ってなかったしな」
行列の横を優先券で抜けていくとあっという間に乗り場に辿り着く