第22章 おでかけ
「遊園地なんて久しぶりです。ワクワクしますね」
「て、テツ君、あとで観覧車乗らない?」
「はい。このあと行きますか?」
「ううん夜が良いの!夜景みたいなって!」
「分かりました。後で行きましょう」
「…え、ほんとに?約束だよ?!」
真っ赤になっている桃井を緑間以外が微笑ましそうに見つめる。1人お菓子を食べていて1人ニヤついて悪いことを企んでいないか心配になるが
黄瀬が小さくガッツポーズしているのを視界に入れながら、虹村がどこに行こうかとマップを見ている
「とりあえずゴーカートでも行くか」
「近いしちょーどいいんじゃないですか!」
「負けたやつアイス奢りな」
「待ってそれ私も?」
「桃井運転下手そうだな」
「さつきは審判でいいんじゃねーの?」
「何よ!出来るもん!」
『さつき、2人で待ってよ。クラッシュしたら危ないよ』
「うーん…名前ちゃん待つなら待ってようかな」
「じゃあボクたちでやりましょうか」
「アイスはバーゲンダッツがいいな~」
「おいおい今何人いると思ってんの?オレのお財布飛んでっちゃうわ」
「そういう時は黄瀬ちんに頼めばいいんだよ~」
「紫原っちヒドイっスよー!オレもう全然モデル活動してないんスからねー!?」
騒ぐ彼らは背が高いからか良く目立つ。特に黄瀬には黄色い声があがっているが、気にする前に大人数で話しているせいか周りが騒いでいることは気が付かない
ナンパをしようとしている女の子がいるのを桃井と苗字、2人並んで見ていた