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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第18章 ウィンターカップ 後編





合宿からおよそ1か月後、ウィンターカップが始まり、それぞれが母校のメンバーを応援する。もちろん誠凛も一緒


「おす」

『ごめんね火神君、行こ』


東京体育館に集合するため、今日も火神が苗字を迎えに来るが、世間でいえば明日からはクリスマス

もちろん火神とケーキを食べたりしたい気持ちはあるが、代わりに大晦日約束してくれたことを思い出して苗字が嬉しそうに笑う

駅に着くと同じ電車に乗る予定だったのか降旗、福田、河原の3人が一緒になる

軽い挨拶を交わし同じ電車に乗り込むと、降旗が火神に小さく声をかける


「おい火神いいのかクリスマスに」

「は?センパイ達も去年みんなで来てたじゃねえか」

「ちげーんだよ火神…」

「まあ火神らしいといえば火神らしいけどな」


火神のボケが天然なのかわざとなのかはわからないが、微かに会話が聞こえてきた彼女は苦笑いを浮かべていた

会場に着くとすでに人がたくさん集まっており、日向たちも既に到着して自由席にていい場所を確保してくれていた


「おはようございます!」

「おう、待ってたぞ!」

「ベンチに負けねえ応援するからな」

「任せて下さい!」


そんな1回戦、全国に名を馳せる強豪校と当たるが、インターハイ、ウィンターカップ常連校となった誠凛は難なく1回戦を突破した


「よかったあ勝った…」

「何言ってんだ河原当然だろ、優勝狙ってんだから」

「そうっすよね!さーせん!」

「でも日向顔ニヤけてるぞ」

「にやけてねえよ!」


勝利した彼らを見るとすごく喜んでいるが、すぐに整列するよう指示が入り挨拶の末すぐに退場していく

次の試合が始まり、選手である後輩達が現れた時日向はとても嬉しそうだった

だが緩む頬を戻し、厳しい顔で「喜んでもいいが勝って当然。次も頑張れよ」と言っていた

ただ気が緩むと口元も緩んでいたのは威厳を守るためなのか、相田以外指摘しなかった







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