第15章 みんな一緒に
お好み焼き屋に到着すると桃井に手を引かれ、彼女と火神の間に座らせられる
前には黒子が座っており、なんとも落ち着ける席だ
「苗字、何か食いてえのあるか?」
『ありがとう火神君。なんでもいいよ余ったので平気』
「お前の隣にいるやつらがいて余ると思うか?」
斜め前にいる虹村に言われて横を見れば、火神、青峰、紫原と、どうしてこの3人を並べたのだろうと疑問に思うくらいよく食べる彼らが並んでいた
そんな彼らの反対側の端に座る赤司が案内してくれた店員と話していたが、貰ったメニューをそのまま紫原に渡す
「さて、飲み物ドリンクバーにしたから取りに行って来るよ。何がいいかな」
「おー赤司気が利くな」
「コーラ」
「メロンソーダ!」
「うっわあこの中で酒飲めるのオレしかいねえのか…」
「虹村先輩。今日はお酒無しでお願いします」
「そうだな黒子…ジンジャーエールで」
「ボクはバニラシェイクで」
「あるわけないのだよ」
赤司と緑間がドリンクバーに飲み物を取りに行っている間に、メニューを受け取った紫原が「ここからここまで3つずつ」と店員さんに注文をする
本当に食べきれるのかなんて心配はしておらず、誰も彼のことを止めない
注文が終わってしばらくすると赤司と緑間がお盆いっぱいにグラスを載せて戻ってきたので、飲み物も揃ったところで乾杯し食事会が始まった