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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第15章 みんな一緒に




白熱した試合の結果、火神のチームは僅差で負けてしまった


『ああ…火神君負けちゃった』

「ミドリンはかがみんに敵対心すごいからねー、高校の時なんだかんだ本番勝てなくて」

『そう…なんだ?』

「うん。次は大ちゃんのチームとムッくんのチームが戦うから、応援しよ!」


火神が負けたことに対してなんだかモヤモヤする。応援した人が負けてしまったからだろうと自問自答を続ける

出てこない答えが気になってしまい、考えをまとめ答えを出すことに集中したくなった


『ごめん、ちょっと喉乾いちゃったから飲み物勝ってくるよ。さつきちゃんもいる?』

「一緒に行こうか?」

『ううん、さつきちゃんはここで場所取りして待ってて。すぐ戻るから!』


少し強引だったかもしれないと思いながら、会場内の自販機に向かって若干早歩きで進み始める

どうして心がモヤモヤするんだろう。別に不正はなかったと分かっているのだが、何かが引っかかってしまう

考えることを優先してしまいあまり考えずに歩いていると、自販機の前を通り過ぎかけていた

何歩か戻り、自販機を見つめる


『…炭酸とか飲めば、気分転換になるかな』


自分の炭酸と桃井の為にジュースを買って、来た道を戻る

トイレの前に差し掛かった際、急に扉が開いたのでバランスを崩してしまった

尻もちを着くと目の前にジャージを着た男の人が現れた


「すみません。脅かせてまいましたね」

 
手を差し伸べられたが丁重に断り立ち上がると顔を見られ、「ああ?」と低い声で威嚇される

 
「お前、誠凛のマネージャーじゃねえか」

『こ、こんにちは…?』

 
誰だろう誰だろうとひたすら桃井からもらったプロフィール帳を頭の中で順番に思い出すが、いまいちピンとこない

この状況に困っていると、「おーい」と目の前の彼の後ろから救世主が歩いて声をかけてくる






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