第14章 冒険に行こう
京都駅まで戻って、駅直結のお土産屋に寄る
お菓子以外にもご当地キーホルダーなど色々あったが、渡す相手それぞれこれかなと思い浮かぶものを考えて選び、割とすんなり決まった
赤司はスマホで時間を見て、想定の予定より早いことを確認する
「まだ待ち合わせまで時間があるね」
『先改札入って待合室で待ってようか?』
「…名前さえ良ければ実渕達を待ってる間、京都タワーでも行くかい?」
『京都タワー?遠い?』
「歩ける距離だよ」
『時間大丈夫なら行こっか?』
「ああ」
赤司はNAME2#の手に持っていたお土産が入った紙袋をすっと奪って歩き出してしまう
今日1日で赤司の頑固さ、よく言えば意志の強さをよく理解している。どうせ持つと言っても拒否されてしまうのだ
結末を理解している彼女はもう何も言わず、歩いてもそう遠くない京都タワーに向かう
「ここだよ」
『本当に近いんだね』
「お土産屋もあるからいいのがあれば買うといい」
間近で見るとタワーというより普通のビルの入口で、1人で来ていたら本当に合っているのか怖くなってたかもしれない
展望台のチケットを買うの少し並んだが、夜景の時間の方が混むらしい
ちなみに展望台のチケットは苗字が財布をスタンバイさせ、赤司より先に2人分のお金を出すことにより奢られることを回避した
余談だがそんな彼女に赤司は笑っていた