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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第14章 冒険に行こう




新幹線に乗り込み座ると、前の席に座った葉山がすぐに座席を回転させて向かい合う形となる

夏休みのせいか周りも家族連れが同じようなことをしている為、向かい合う形にして目立つことは無かった


「赤司!トランプちょーだい!」

「焦らなくてもすぐ渡すさ」

「ありがと!この旅行終わったら赤司に返すね!」

「返さなくてもいいよ」


赤司から受けとったトランプのテープを破り、あるカードを抜いて赤司以外の人に配り始めた


「あー!やば!オレ持ってる!」

「ちょっと小太郎!言わないでよ次に引くの私なんだから!」

「えーじゃあ地獄回りにする?」


どうやら赤司抜きとは、ゲーム上のプレイヤーから赤司を抜くババ抜きのようだ

3人掛けの真ん中の席に座っているのにも関わらずゲームから抜かれている当の本人は、話に微笑みながら真剣にスマホでなにかやり取りをしている


「ほら、引け」

『は、はい』


1席遠い黛から手札を引いて、引いたカードと同じ数字があるか見ていると、隣から指が伸びてきた


「名前、これ」

『あ、揃った!』

「げ、赤司が味方なのかよ」

「これは強敵ねぇ…」


そう言いながら苗字の手札を品定めするように見る実渕は、真ん中のカードを選んだ


「あら、私も揃った」

「えぇ!レオ姉オレのもってるカードの数字ある!?」

「言うわけないでしょ。ほら引きなさい」

「うーん」


葉山から引くペースが上がっていく
ハイペースで黛から引き、実渕へ渡すということを繰り返した

もう何回黛から引いたのかわからないが、苗字の手札が残り3枚になった
他みんなも同じような枚数で、揃うことが難しくなってくる


「なかなか揃わないわね」

「オレが永ちゃんに渡したばっかのカードレオ姉から来た」

「そんなんばっかだな」


そんな時に黛から1枚取るとジョーカーが回ってきた。葉山から移動してきたのだと、思わず顔が反応しそうになるが必死にポーカーフェイスを保つ


『どうぞ実渕さん』

「ありがとう」


実渕が取ったのはジョーカーでは無いカードだった。だが手札にない数字なのか、手札から出すことなくそのまま葉山が引いていた




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