第19章 あなたと永遠に……13
「かおる! かおる!!」
「え?」
幸村さんに何度か名前を呼ばれて意識がはっきりとした。
……私、いま何をしていたの?
幸村さんの血を吸っていた?
「ありがとうな」
「え?」
「おかげで血がとまった」
いつもと変わらない笑顔でお礼を口にする幸村さん
「また、来るわ。おとなしく寝てろよ」
「うん……」
「じゃあな」
頭をくしゃと撫でると幸村さんは部屋を出ていってしまった。
私、どうしちゃたの?
記憶が無い____
というよりは意識がはっきりしていなかった。
どうして幸村さんの血を美味しそうって思ったの?
どうして喉を鳴らして血を吸っていたの?
どうして?!
さっきまでの怠さが無くなっているの?!
身体の奥から力がみなぎってきているのよ!!
「普通じゃないよ……」
どう考えても普通じゃない私の身体
一体、私の身体に何が起こっているの?
お願い、誰か教えてよ___