第14章 あなたと永遠に……9
私の体調を心配して謙信様がお医者さんに診てもらうように言われ、診てもらったら
「風邪のひきはじめ」と言われて一安心をした私。
2~3日、おとなしく寝ているように言われた私は素直に布団の中
もしかしたら悪い病気にでもなったんじゃないかしら?と密かに心配をしていたから
私はこの戦国時代で謙信様の傍で生きて死んでいきたい。
この時代に来た直後は、還りたくて泣きながら夜を過ごした日々もあったけど
今は違う
謙信様と結ばれて、謙信様を愛して
謙信様のいない人生なんて考えられない
私の命は謙信様とともにありたい
「かおる……ちょっといいか?」
幸村さん?
どうしたんだろう?
「どうぞ」
「かおるが具合悪いって聞いたから……これ、飲んでみろよ」
「……?なにかな?」
持っていた湯呑を受け取ってみると、生臭い臭いが鼻を刺激してくる。
顔をしかめたいのを堪えて幸村さんを見てみると
「これを飲んだら絶対に元気になるから」
自信満々な笑みを浮かべている幸村さんの気持ちを思うと、断るのが悪い気がして恐る恐ると湯呑に口をつけてみる
「これって……?」
「スッポンの生き血だ」
「……」
なんとなくそう思ったけど
飲むのが怖い気がする