第14章 あなたと永遠に……9
「ほらっ! 早く飲んで元気になれよな!!」
幸村さんの目がそう言っているように聞こえて
___飲まないわけにはいかないよね
幸村さんだって心配してくれてるんだから
その気持ちに応えないといけないものね
息をとめて一気に流し込むと、食道を通った途端に熱く焼けるようにジリジリとする。
でも、不思議な事に指の先まで力がみなぎるような気がするんだけど
「どうだ?」
「うん。なんか元気になったみたいよ」
「本当かよ」
「うん!」
「単純すぎだろっ」
「かなっ?」
冗談ではなくて、本当に元気になったんだけど
さっきまでの身体のだるさもとれて、身体がとても軽い。
「ありがとう、幸村さん」
「おー」
スッポンの生き血って効き目抜群なんだね
知らなかった
それにしてももっとクセがあるのかと思ったのに、わりと違和感なく飲めるなんて吃驚しちゃった
あんなに渇いていた喉の渇きもすっかりと落ち着いたみたい