第13章 あなたと永遠に……8
「仲良く戯れているところ申し訳ないが……軍議の時間なんだが?」
「信玄か……入っても構わんぞ」
「え?!」
襖が開く音がして私は慌てて布団の中に潜り込んだ。
(だって裸だよ?!)
「わざわざ俺に見せつけるのか?」
「見せつけるつもりは無いが隠すつもりも無い」
「そういうのを見せつける……と言うんだがな」
笑いながら信玄様が喋ってるんだけど……私が此処にいるってわかってるのかな?
「かおる……」
え?
名前……呼ばれてるんだけど?
どうしよう?
返事……した方がいい?
「謙信に泣かされたら俺の胸に飛び込んでおいで」
え?
ちょっと待って……
泣かされたらって……
「心外だな、信玄。この俺が泣かせるとでも?」
「謙信だから……だ」
「啼かせてはいるがな」
「お前の口から惚気を聞くとは……思ってもいなかったぞ」
……何の話をしているの?
泣かすの意味が違うよね?
2人の会話を聞いているだけで恥ずかしくて顔が熱くなってしまう