第26章 あなたと永遠に……最終章
「謙信様……」
「なんだ」
「偶然などない。全ての出来事には理由がある……私に言った言葉を覚えてますか?」
「そういえば……言ったかもしれんな」
「私がこの時代にきた理由は……謙信様に出逢うため……そう思っています」
「俺にか?」
目を細め笑う謙信様
その笑顔を忘れないようにしっかりと目に焼き付けよう。
「そう、あなたと出逢って愛し合って、でも運命に邪魔をされて……」
そう、きっと私たちの愛が本物か試されているみたいに。
決断をした今でも迷ってしまう。
この選択肢が本当に良かったのだろうか……
もしかしたら、間違っているんじゃないのか
不安になってしまう。
今ならまだ戻れる……
「かおる」
「はい?」
「迷うか?」
「え……?」
「迷う事はない。かおるが決めた事だ
俺は絶対にお前を見つける。どこにいても」
「私も……絶対にあなたを見つけるから」
今はまだ離れたくないから
強く私を抱きしめていて