第25章 あなたと永遠に……17
ノドがカワク
オナカがヘッタ
ノミタイ……
「カワク……」
喉が焼けたようにヒリヒリと痛い。
「ねぇ……痛いの……苦しい……」
私は泣きながら抱かれている胸に縋りつく。
「お願い……助けて……」
自分ではどうしようもないくらいに苦しい。
意識ははっきりしないのに、痛みははっきりと私の身体を心をいためつけてくる。
「かおる……辛いか?」
聞いた事のある優しい声が問いかけてくる。
誰の声?
私は知っているのに思いだせない。
せめて顔だけでも見れればわかるのに
私の見るもの全てが紅く染まっている。
「かおる……好きなだけ飲め」
「おいしそう……」
甘い香りが私の鼻を擽っていく。
唇に押し当てられたモノを舌で舐めとると、身体の奥から力がみなぎってくるみたい。
舐めるだけじゃ物足りない。
もっとちょうだい
:我を満たせ:
私は渇きを癒すため、身体が求めるがまま、夢中になってソレを口に含んでいく。
「かおるが満足するなら幾らでも俺の血を差しだそう」
私の頭を誰かが優しく撫でてくれている。
知ってる
この手のぬくもりは……
「謙信様……」