第24章 あなたと永遠に……謙信side8
褥に横たわるかおるの青白い顔
まるで生気の抜けた人形のようだ。
本当に生きているのか?と疑ってしまいたくなる。
「かおる……」
手をとり握りしめると氷のように冷たい。
『かおるさんはこの時代から抹殺されるかも知れません。人ならぬ者となって……』
佐助の言葉がなんども頭の中でこだまする。
俺とかおるが愛し合う事がそれほど罪となるのか?
「かおる……早く目覚めろ」
かおるがたとえ異形の者となっても俺の気持ちは変わる事はない。
かおるを愛している事には変わりはない。
「冷たいな」
かおるの身体を少しでもあたためてやりたくて、俺はかおるを抱きしめ眠りについた。