第7章 頼りの味
互いに食べ進めて行く。
あと少し…あとほんの少しで…。
「っ…」
というところで翔くんがポテトを噛み切ってしまう。
「こら、ダメだろ?」
「だって恥ずかしいから…」
「言い出したのは翔くんなのにな。
もういいよ、じゃあ今度は翔くんが咥(クワ)えて?」
小さめのポテトを選び、翔くんの口に喰ませる。
「小さいのなら嚙み切りにくいっしょ」
ポテトごと翔くんの唇を味わう。
「んんっ…」
いきなりの奇襲に驚く翔くん。
「もうっ…びっくりした」
「翔くんが悪いんだぞ?
途中で嚙み切ったりするから」
「だからごめんって」
「さて、そろそろ本題のカラオケやろうか」
「そうだね」
その後翔くんとのカラオケは互いの身体を触りながら歌った。
「潤の変態」
「翔くんだって変態だろ?」
「「どっちもだね」」
最後は2人でハモり、笑って終わった。
潤のお陰でスランプから抜け出せそうだよ。
ありがとう。