第2章 甘い言葉の味
「大ちゃんっ」
嬉しい告白に感極まって、大ちゃんを力いっぱい抱きしめる。
「うゎ…」
華奢だからすっぽり俺の腕の中に収まる。
「ありがとう、俺も大好きっ。
こんなに好きなのは大ちゃんだけだよ」
「相葉ちゃん…。
ってどこ触ってるの?ここ廊下!」
抱きしめたことに関しては特に何も言わない。
手を下の方に持って行こうとしたら怒られたけど。
「こうやってセクハラするのも大ちゃん限定だからね?」
「…それなら家でしてね?」
「そうだね、流石にここじゃマズイか」
会話までは聞き取れなくても、廊下を歩くスタッフさんやタレントさんがジロジロと見ていた。
「エスコートしよっか?」
右手を差し出す。
「んー、大丈夫」
笑顔で言われるとショックは半減するけど、やっぱりちょっとは残る。
「早く車行こ?運転よろしくね」
そう言って、俺の手を握り歩き出す大ちゃん。