第20章 私が猫で、猫が私 (裏:安土組全員)
ピンとたった頂はわざと外し、その周りを毛で撫でる
ぴくぴくと反応する身体に含み笑いを見せる
湖の身体を自分の方へと倒し、その首筋に顔を埋めれば甘い花の香りがする
(この香り・・・)
首筋に唇を当て其処を吸えば、湖はいちいち反応して鳴く
「み、・・みつ、ひで・・・さん、やめ・・っん、、だ、め・・・っ」
「ん?なにがだ?」
顔を上げると、首後ろを支えながら湖の頭上についている耳に頬を寄せる
伏せられていた耳は、驚きを隠さず震えた
「や・・・め・・・」
湖も耳の感覚を感じたのか、位置をずらそうとするが、愛撫を与えられている身体は元々そんな力もなく、支えられた首後ろの手も動くことがない
それを目を細め笑うと、その耳先を口に含んだ
「ひっあぁ、」
(だ・・・め・・・、へんになるっ・・・)
舌先で耳を畳むように押したかと思えば、薄い皮膚部分を舐められ
ぞくぞくと背筋がくすぐられるような感覚
「ん、んぅ・・・」
眉をしかめ、光秀の胸元に顔を擦りつけ耐えていると其処から光秀の心音が聞えてくる
(あ・・・気持ちいい音・・・)
自分の姿やされていることを忘れたように
すりっと耳を寄せるようにその音に聞きとろうと自分から擦り寄れば・・・
「くく・・・、余裕があるようだな・・・なら・・・」
「え・・・」
心音の心地よさから引き戻されるような声
同時にゾワゾワと上がってくる感覚
「あ・・・や・・・っ」
その感覚をする足の付け根をみれば、スカートがいつの間にかめくられ、光秀をまたいでいることでくっぱり割れているそこに尻尾の先を導かれていた
止めようと腕を動かすが、縛られている腕は動かない
尻尾の先を握ったまま光秀は、濡れている其処に尻尾先をぐりっと擦りつける
「ふぅ・・・、あぁッ・・・!!」
ぶるるっと震える身体
頭上についた耳も震える
だが、その大きさが変わっていることに光秀は気づいた
(縮まった・・・か・・・なるほどな・・・)
「湖、喜べ・・・明日には・・・あぁ、無理か」
「あ、っ、ひんっっ」
光秀は、湖の視線がそこに釘付けになり
与えられる愛撫で自分の声が届いていない事に、ぞくりと感覚が高鳴るのだ