第20章 私が猫で、猫が私 (裏:安土組全員)
(礼を言われるようなことをしていない・・・)
媚薬を使った罪悪感と、今腕の中で甘くなく湖への謝罪のように
秀吉は、湖の額に口づけを落とす
首から徐々に下へと口づけを落としていき、臍まで来れば足の間から出てきていた尻尾を柔らかく掴みそれをもみほぐし始める
「ひゃぁ・・ん、んん・・・」
足をすりあわせるように閉じるが、その間に挟まれた尻尾が動けばその刺激が、また自分で挟んでも刺激が走り、湖はピンと爪先まで足を張り、与えられる愛撫に翻弄されるだけになる
伏せて震える耳、ゆらゆらと逃げる尻尾、赤みを帯び始める肢体
そして、湖の香りとその声は甘さを増し続ける
(やはり・・この香りは媚薬だな・・・)
湖の身体から香る香りを、肌の近くですんっと嗅ぐ秀吉の口元は笑っている
尻尾の先を掴むと、それで湖の身体を撫でる
「んっ、あ・・・」
「・・・湖・・・」
「っふ、・・・う、ぁ・・ん・・」
「湖・・・」
臍下に口づけを落とせば、切なげに名前を呼ばれ秀吉は身を震わせた
「ひ、で・・よし・・さん・・・」
寝衣をはがれた湖は今は何も着ていない
月が雲から出てきたのか、いつのまにか白い光りが差し込み照らされた室内で、湖の白い肌が浮き上がった
上半身を腕で支えるように上げ、自分を見る湖
その眼は媚薬の効果なのか、とろけるように潤んで、身体の熱を示すように胸元まで朱に染まる
その姿が眼に焼き付いてしまう
「湖・・・、綺麗だ・・・」
少し持ち上がっていた上半身の背中に手を回し、自分の方へ引寄せるとその身を隠すように抱きしめる秀吉
「ん、ぁ・・・」
そんな動作一つにいちいち反応してしまう湖の身体
頭上の耳は消え、残りは尻尾だけになっていることに気づいた
(まずいな・・・、止められない・・・)
秀吉は自分の中心に集まってくる熱に反応し始めてしまう
くるりと湖の身を返すと置いてあった寝衣にうつ伏せに湖を押し倒す
そして、お腹に手を掛け持ち上げるように浮かせると、膝を立たせてその足の間に自分の身体を入れ込んだ
「ひゃぁ・・・」