第20章 私が猫で、猫が私 (裏:安土組全員)
湖の言葉に、内心ぎくりとする秀吉
そんな秀吉に気づくこと無く、目を閉じ出す湖の頭を秀吉は軽く撫でた
(悪い・・・湖・・・)
「なんだか、ぽかぽかして・・・きもちいい・・・」
うとうととし出す湖
だが、それは続かなかった
間もなくして、湖の頬は染まりだしその吐く息も荒くなってくる
「・・・大丈夫か、湖」
白々しく聞く自分に反吐が出そうだと、秀吉は感じた
「なん、か・・・へん・・・ひ、でよし・・さん・・・」
はぁ、はぁ・・・と、息を付きながら秀吉の方を見る湖の瞳は潤んで色づいている
(・・・くそ・・・っ)
「っう・・ん、あつい・・・」
「湖・・・水、飲むか?」
「いら、ない・・・ひ、でよしさん・・・どうしよ、う・・・」
「・・・ん」
湖の身体がどんな状況なのか、薬を持ったのは自分だ
秀吉がよく理解でしている
なるべく怖がらせないように優しく話しかける秀吉
「っ・・・、おねがい・・・」
「・・・何か、して欲しい事・・あるか?」
「ッ・・・・・・・、わたしに・・触れて・・・」
湖からの願い
この状態をどうすれば落ち着かせられるのか、理解している
そして、それを目の前の男に頼んだのだ
(夢だ・・・これは、夢。朝起きたら、知らぬ振りを突き通せば良い・・・)
秀吉は、目を瞑ると湖を引寄せた
「ふぅ・・っ」
それだけで、湖は甘い息を吐く
湖の香りが鼻をくすぐる
甘い花の香り
秀吉は、この香りは媚薬だと思った
男を惑わす湖の媚薬だと
「・・・解った」
そう短く答えると、額に口づけを落とす
額、まぶた、頬、そして唇に
「んぅ・・、んン・・・」
深く口内をかき回せば、湖はそれだけで身体を震わせる
同時に目的であった行為を始める秀吉
頭上の耳に触れ、先端をくりくりと指で捏ねると・・・
「っはン・・っ、ふぅっ、んんっ」
ビクリと跳ねる身体
何か言いたそうな唇は、そのまま塞いだままで執拗に耳を愛撫する
頭を揺らそうとしても、それを離さない