• テキストサイズ

【イケメン戦国】私と猫と

第20章 私が猫で、猫が私 (裏:安土組全員)


「私も・・・指名していただき良かったです・・・もし、別の方を指名されても理由を付けてこの役をもらい受けるつもりでしたから」
「っふふ・・・、心配しなくても三成を指名したよ」

ころころと可愛らしく笑う湖
夕餉の時はゆったりと済み、台所で片付けをしていると、夜もふけりあたりは暗くなっていることに気づく
家の灯は、三成が火を灯していた
城に比べれば薄暗いが、今夜は月が輝き明かりが優しく差し込んでいる

「湖様、政宗様が用意して下さった着替えを置いておきますね」
「あ、ごめんね、三成くん。ありがとう」

手拭きで濡れた手を拭き、軽く結っていた髪の毛を外すと三成の方へ近づく
着替えに手を伸ばそうとすると、その手をやんわりと握られる

「・・・三成くん?」
「先ほどのお願いですが、今いいですか?」

(さきほどのねがい??・・・あ、食事が終わったらって言ってた話かな?)

「うん、いいよ」
「ありがとうございます。では、お願いがあります。是非、見せていただけませんか?」
「・・・ん?」
「人の骨格の一部には尾てい骨なる骨があります。その尻尾、そこから生えているのか・・または別の場所からなのか・・・気になるのです。もう一点、触れたいのですが・・・尻尾と耳に」

(え・・・)

ちょっと待ってと、思考がスローペースになる感覚の湖は・・・

「えっと、尻尾がどこから生えてるのかは、私も今日の事で見てない・・・見えないから解んない。あと、え・・・?尻尾と耳??うん、良いけど・・・」

(えっと、確認取る必要があることかな?)

「本当によろしいですか?」

念を押すような三成の問い

「うん?いいよ?」
「では、失礼します」

そう言うと、湖を引寄せ自分の胡座の中に囲う三成

「まずは、尻尾の位置を確認させていただきます」

そう言うのと同時に、スカートを持ち上げ始め・・・

「ちょ、ちょっと待って三成くんっ」
「先ほど了承は頂きました・・・ずっと触れたくて仕方なかったのです・・・すいません、待てません」

いつもと同じ興味を引いた物を調べる三成
そんな三成の意図に、思考の追いつけていない湖

(えっ・・・や、ちょ・・・)
/ 1197ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp