第15章 攫われた姫 (裏:政宗、謙信)
鼓動が静かに速度を上げて、このままじゃ謙信に伝わりそうだった
「・・・違ったなら、離すが・・・」
「っ・・・いいえ・・このまま・・・離さないでください・・・」
謙信の顔を見てから、言いたかった言葉が素直に出る
(あ・・・)
腰に回された腕に力が入る
そして、反対の手で顎をすくわれ・・・瞳を覗かれるように呟く謙信
「では、今宵は、お前を俺の腕に閉じ込めておく」
ふっと口端を上げて、謙信が告げる
(謙信さま・・・)
甘い言葉に、優しい眼差し
自分のことを大切にしてくれる謙信に答えるように、湖は自分から口づけをした
回された腕を避け、向かいあわせになる
(この人の側にいたい・・・今、一時だけでも・・・)
鳴り止まない鼓動が、もっと側にいたいと叫んでいるようだ
「はい・・・謙信さま・・・」
夜が明け、薄く色づく空になるまで、二人は片時も離れずに求め合った
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濃い話が書けない・・・
すみません、裏じゃ無い裏で・・・
ちなみに後半はアプリのストリー使わせてもらってます
さて…どのイベ話か…わかりますかね(笑)