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【イケメン戦国】私と猫と

第11章 安土への道


宴は、あっという間に日を周り、それでも静まることなく続いていた
湖も酒は飲んでいたが、不意に何かを思い出したように自室に戻った
現代から持ってきたバックを開けると、飾りの無い髪留めを出す
仕事中は、髪を括っていたのでバックには必ずゴムが入っていた
それに、信長からの髪留めをつけ改めて結わいた
ハーフアップにすれば、動くときにもかなり動きやすくなる

「ふふっ、きっと信長さま、ゴムに興味沸くよね。あと三本か・・・一本持っていって、信長さまにあげよう」

ちりりん、りん、りん・・・

鈴は前より綺麗な音をたてているように思えて嬉しくなる
空を見上げれば、一面の星があった

「・・・」

(前は・・・信長さま達を思って歌った・・・今は、謙信さま達を思って歌うよ・・・)

庭に降りると、誰にも聞かれないよう小さな声で歌った
あの歌を



『あの頃へモドリタイ?モドレナイ?

迷ってしまった、道の途中
私は地図を持ってない

どうやって、ここまできたの?
どうして、ここにいるの?

小さな疑問が頭の隅にこびりついたまま

いつも、いつも、味方でいてくれる
あなたのそばが、心地よくて

いつも、いつも、味方でいてくれた
誰かの声が聞こえるの

『・・・逢いたい』

誰に?

『ありがとう』

って、伝えたい

空は繋がってる
あの星は、あの人の上でも輝いてるのだろうか?
この歌声も、届けばいいのに』

(謙信さま・・・信玄さま、幸村、佐助くん・・)

「湖―」

秀吉の声が聞え、湖は小走りに走り出す

「はーい、今行きます!」

それを確認し、微笑み姿を消す者が居た
声を届ける為にきた者が

















以上、この章はこれで終わりです
R15宣言のわりに、ぬるかったでしょうか・・・(笑)
無事に、湖が安土に戻ってきました
ちゃこ的には、もっと春日山城に湖を滞在させたかったのですが、まぁまたいずれ
またいつか、春日山滞在編を書くつもりです
さて、次の章よりまた安土の話になりますよ
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