第10章 敵陣の姫 第三章(裏:謙信)
反対の手で、後ろ襟を引き下ろせば、寝衣はシュルっと音を立てるようにその身を露わにする
意味の無くなった寝衣をそのままに、謙信は湖の首下から背中に掛けて花を咲かせていく
時折、胸を柔らかく握れば、寝ている湖が反応を見せる
「うぅん・・・」
心臓の音も少し早まる
湖をうつぶせに寝かせると、謙信は更に下
腰骨あたりにも花を咲かせた
「・・ぁ・・・」
するりと、指の腹で湖の股を撫でれば其処は薄ら湿っているようだった
まだ腕から抜き取っていない寝衣を腰の上にめくると、足の根元に顔を運び、其処にも1つ花を咲かせる
自分の物であるという印を刻むように
(この跡が、ずっと消えなければ良いのにな・・・)
このまま抱きたい衝動を、ぐっと抑え
湖の寝衣を簡単に整え合わせ、謙信は再度湖を抱きしめ直す
(万一・・万一、湖が織田に戻った際・・・これは、織田への手土産だ・・・)
フッと含み笑いをすると、再度湖を抱きしめ自分も眠りについた
この章は、これで一旦終わりになります
安土までの道中話は次の章にて