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【イケメン戦国】私と猫と

第9章 敵陣の姫 第二章(裏:謙信)


(どうしてほしい?・・・私・・・この、あついの・・・知ってる・・・)

背中を摩られるだけでも、着物が磨れるだけでも、体の芯がぎゅうと熱くなる
触れて欲しくて、熱を逃がして欲しくて、誰かに懇願してしまう

「ふれて・・・ほしい」

謙信の着物に顔をすり寄せるように隠すと、顎に指が掛かり顔を上げられる

「お前に触れるのは三度目・・・どんな状況であれ今回は、お前から望んだこと。忘れるな・・・」

謙信の瞳に映っているのは、熱に浮かされ潤んだ瞳で薄く唇を開く自分の姿
こくりと、首を振れば、謙信の親指が唇をなぞる
それだけで、体の熱が上がる気がした

「・・・っはぁ」
「・・・苦しそうだな」

身体が疼くような熱が上がっている

(身体が・・・へん・・・)

敏感すぎる肌、湖はきつく謙信の袖裾を握りしめた

「湖・・・」

後頭部を支えられ、謙信と唇が重なると、既に開いていた唇から舌が入り込んでくる
それすら冷たくて気持ちいいと感じて、舌を絡める

「ぁ・・・」

湖から絡んできたことに、はっとするように顔を離した謙信はにやりと笑うと、再度その唇を塞いだ
水音が漏れ、その音が部屋中で響いている感覚に落ちる
それが、湖の身体を更に疼かせた

「・・っふぅ・・」

息をつく暇を与えず口づけを繰り返し、優しく畳に湖を寝かすと謙信はその上に覆い被さる
肩に掛けられただけの羽織は、畳に下ろされた際に湖の下に引かれ、襖のすきま風が湖の肌を掠める
それでも、火照った肌は熱を下げるどころか、謙信の口づけでますます熱を上げるようだった

「っ・・ん!」

謙信の手が肌に触れ、首から徐々に下がり柔らかな箇所に達すれば、ビクリと身体が跳ねる
やわやわと胸を揉まれ、それだけで軽く達してしまう身体

「ぁ・・んん」

つま先が跳ね、身体がひくつく

「満足か?」

口づけをやめた謙信が、胸を揉んだままで湖を見る

(・・・っ、足りない・・・でも・・・)

返答できないでいると、手が離れ身体への刺激がなくなる

「っやめないで・・」

思わず出た言葉を覆うように手で口を覆い、謙信から顔を反らした
すると、ふっと笑うような声が聞え、ぷくりと立ってる胸の頂を指で摘ままれる
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