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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第80章 八十日目



朝、ウリエが部屋に飛び込んでくるなり、俺に頭を下げて謝ってきた。
厩舎で寝てしまって部屋に帰らなかった事と、上着をかけてもらった事などを謝っていた。

俺は別に咎めない。
行儀は悪いとは思うがな。

この事をきっかけに人形戻りされては困ると思い、一応褒めてやった。

仔馬を気遣って一緒に寝てやったことと、仔馬のために一生懸命努力している事を、だ。

「お前が誰かのためを思って、自分の良心に従って行動する事は、誰が咎める事でもない。」
「……。」
「お前がやりたい事をしろ。やっていいか分からなかったら、聞け。疑問をぶつけろ。」

俺が言い過ぎたのだろうか、泣きそうになっていた。
仔馬を放っておいていいのか。と言うと、また厩舎に戻って行った。

夜、戻ってきても覇気がない。

俺の所為か?




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