第49章 四十九日目
歩き方がおかしかったので聞いてみた。
今回は理由を言うまでしつこく聞いた。
痛みがあるのなら、午後の訓練には連れて行けないからだ。
「足が痛いのか?」
「はい。」
「どこが、どう痛む。」
自分の足に視線を落とし、言い淀む。
「言えないなら、部屋に閉じこもっていてもらう。」
本も無しだ。と少し脅してみた。
「太ももが…痛いです。」
言いながら少しさすっていたのは内もも。
昨日、俺と一緒に馬に乗ったのが効いたらしい。
ただ、前に座っていただけだぞ。
貧弱すぎる。
ウリエにそれは筋肉痛だと教えてやり、動かせば治る。と今日も連れて行った。
馬に乗っている間、俺が支えていれば問題は無かった。
足を庇って生活をするので疲れたようだ、早めに寝かせた。
・・・