• テキストサイズ

観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第168章 百六十八日目



運がいい事に、ウリエが誘いを断っている所に出くわした。
ちょうどジークリットと散歩に出かけるところだったらしい。

「明日、一緒に本屋へ行かないかい?」
「申し訳ありませんが」
「あぁ、少しでいいんだ。仕事が終わってからとか。」
「いえ」
「昼休みとか!」

必死に興味と良い返事を引きだそうとしている男。
ウリエはいつもの真っ直ぐな目で、きっぱりはっきりと言ってのける。

「貴方と一緒には行きたくありません。」

嫌そうな顔をするとか、作り笑顔をするとかではない。
いつもの真っ直ぐな目で言うのだ。
俺は声を殺して笑った。

あれは、部下たちも驚くだろうな。
前のウリエならやんわり断って、結局巻き込まれていただろう。

寝る前にこの時の話を持ち出して、少し褒めてやった。






・・・
/ 202ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp